新入社員とリアリティショック

この春、社会人としてスタートを切った新入社員が、職場の環境に適応できず、近年は、退職代行というサービスを利用して、退職するケースが増えているようです。

あるデータによると、2024年度は新卒社員の約8.6%が退職代行サービスを利用し、入社直後の4月から6月にかけて、利用者が増加しているとのことです。

退職理由として最も多いのは、「学生と社会人のギャップ」が挙げられ、次いで「職場での人間関係」がその要因として挙げられています。

そのギャップとは、自分が思い描く職場や仕事のイメージとのギャップや、自分の能力と求められる能力とのズレが主なもののようです。

そもそも社会人としてのスキルや習慣は、すぐに身につくものではありません。

しかし、すぐに成果を出さなければいけないといったプレッシャーを抱く新入社員は少なくはないようです。

また、採用時に企業や仕事のリアルな情報を得るのが難しいことが、入社後のギャップを広げる要因になっているようです。

その解決策としては、入社後に会社の文化や業務の流れを丁寧に説明するオリエンテーションを強化したり、新入社員と年齢が近い先輩社員がメンターとしてサポートするといった支援が必要です。

心理的安全性を新入社員が感じられる職場環境や人間関係の構築は、企業にとって重要な課題です。

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