女王蜂症候群

我が国における女性活躍はなかなか進まない問題の一つですが、少し前に話題になった「女王蜂症候群」に関する日経ビジネスの記事を目にしました。

この「女王蜂症候群」という言葉は、1973年に米ミシガン大学の研究者による「The queen bee syndrome」という論文で紹介されたものです。

この記事によると、「『女王蜂症候群』とは、男性社会で成功した女性が、自分の地位を守るために他の女性の活躍を快く思わない心情」をさす言葉だとしています。

女王蜂の特徴は、「男社会の中で必死で頑張ってきたエリートで、育児も仕事も完璧にこなすスーパーウーマンで、仕事もできるし、身体もタフ」と分析されています。

また、女王蜂はこの地位を手に入れられたのは、自分が頑張ってきたからだという自負が強く、無意識のうちに、他の女性にも自分と同じものを求めてしまう傾向があるとしています。

さらに、女王蜂は自分と同じような働き方を覚悟しなければ、管理職の務めは果たせないと思わせてしまうような状況があることも指摘しています。

この記事のキャッチコピーのように、「“女王蜂”上司が女性部下を潰す」という見方がある一方、そもそも「女性の半数超が『管理職になりたくない』」というデータも。

我が国の女性活躍推進は、まだまだ一筋縄ではいかない問題のようです。

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