この秋の研修や講演の傾向として、「昭和の上司」を対象としたものと、「Z世代の部下」を対象としたものに、二極分化していることが挙げられます。
「昭和の上司」とは、1960年代から1970年代に生まれた50代の「X世代」が主流であり、「Z世代の部下」とは、1990年後半から2000年代前半生まれをさします。(世代区分については諸説あり)
そして、この「昭和の上司」と「Z世代の部下」の双方で問題となってるのが、世代による価値観の相違から生じる「世代間ギャップ」です。
これについては、日経新聞の情報サイト「NIKKIプラス1」の『新人VS先輩 会社で「びっくり体験」ランキング』に、興味深いデータが紹介されています。
<職場における「新人の驚き」>
1位:発言は空気を読んでから
2位:仕事のマニュアルや説明がなかった
3位:台風・大雪でも出社する
4位:あまり飲みに誘われない
5位:仕事をだらだらやる
注目すべきは2位の項目で、マニュアル化しにくい仕事があるのは確かですが、Z世代からは“口頭で説明されて非効率だ”、“教える人によってばらつきが大きく効率が悪い”というような問題点を指摘する声も。
上司世代にとっては当たり前の価値観や常識は、Z世代にとっては驚きの新事実。
「世代間ギャップ」から生じる諸問題にいかに向き合うのか。
いま、組織のあり方が問われています。