「女性活躍推進」の落とし穴

2016年より女性リーダーの能力開発のお手伝いをさせていただいている企業さまで、「マネジメント研修」が始まりました。

こちらの企業さまでは、管理職以上に登用されている女性の割合は23%ですが、皆さまは男性同様、担当部門の全責任を担い奮闘されています。

このように、我が国において女性活躍推進を実現するためには、多くの女性が管理職以上に登用され、名実ともに活躍することは確かに重要です。

ところが、女性活躍というと、どうしても女性リーダーの育成や登用が注目されることが多く、様々な立場で働き、組織に貢献している多くの女性の存在は、置き去りになってしまう傾向があるようです。

この点については、私自身も従来より言及し、女性リーダーの育成のみならず、あらゆる立場で働く女性の能力開発に取り組んで参りました。

厚生労働省の「事業行動計画策定指針」には、次のような表記があります。

一 女性の活躍の意義
「女性の活躍」とは、一人一人の女性が、その個性と能力を十分に発揮できることである。女性の管理職比率の上昇は、女性の活躍の一側面を測るものであるが、女性の活躍は、それだけでなく、あらゆる職階や非正規雇用を含めたあらゆる雇用形態等で働く一人一人の女性が、その個性と能力を十分に発揮できることを目指して推進する必要がある。

まさに、女性活躍といっても、女性が望む活躍の姿は千差万別。

女性の活躍にこそ、多様性が不可欠です。

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