短期大学で「秘書概論」の授業をしました。
最後に学ぶ秘書の業務は「経営管理業務」です。
秘書部門が行う「経営管理業務」の最大の業務は、「危機管理業務」です。
「危機管理業務」は、すでに起こったトラブルが悪化しないように対応する「危機管理」と、これから起こる可能性がある危機や危険に備える「リスク管理」があります。
昨今、企業を取り巻く危機としては、情報漏洩やサイバー攻撃などの「オペレーション危機」や大規模地震や感染症などの「自然災害リスク」などが挙げられますが、日頃から他部署と連携して危機に備えることが求められます。
また、秘書が担う危機管理の具体的な業務としては、「チェック機能」「アドバイス機能」「サポート機能」「広報機能」などが挙げられます。
なかでも、広報機能の一環として、ボスのプラスの印象を際立たせ、戦略的にイメージをつくりあげる「イメージブランディング」は、企業やボスのイメージや価値に直結するため、非常に重要な業務といえます。
そのため秘書は、ボスの「エグゼクティブ・プレゼンス」を構築し発信するノウハウを身につけることも必要です。
秘書の業務に続く次回の授業では、秘書とパーソナリティについて学びます。