地域差があるとはいえ、全国的な新型コロナウイルスの感染拡大により、勤務形態をテレワークに、再び切り替える企業も増えているようです。

この春の第一波の際には、一斉休校とテレワークが重なり家事や育児の負担が重くなった、家事や育児の分担について夫の理解が得られず、仕事との両立が難しかったとの女性の声が、多く報道されていたのは記憶に新しいところです。

総務省の「労働力調査」によると、共働き世帯は2001年の51.7%から、2017年には65.0%へと増加し、女性の労働参加は大きく進んでいます。

ところが「平成28年度社会生活基本調査」によれば、男女の家事関連時間は男性が44分、女性が3時間28分でその差が1日で2時間44分と、大きな家事や育児の負担を女性が担っている状況が報告されています。

これは「夫は外で働き、妻は家を守るべきである」という「固定的性別役割分担意識」が、依然、根強く残っている可能性があるとこの調査は指摘しています。

そして、このような厳しい状況下で奮闘する女性が陥りやすいのが、「ティアラ・シンドローム」です。

これは、過酷な状況下であっても女性は自己犠牲を払い一生懸命頑張ってさえいれば、きっと誰かが自分のことを認めて引き上げてくれ、ティアラ(自分が望む状態)をくれると考えがちであることを意味します。

しかし、いくら優秀であっても1日は24時間なのですから、一人で仕事と家事の完璧な両立をめざすのではなく、「他者に働きかけ、現状を変える」。

さらなるキャリアアップのためにも、いま女性に必要なのは、自己犠牲と引き換えのティアラではなく、未来をひらく「意識改革」と「行動」です。