本年も短期大学での「秘書概論」の授業が始まりました。
第1回目の内容は、「秘書概論を学ぶ目的と秘書の役割」です。
本授業を受講される学生の皆さんの多くは、秘書という仕事に興味はあっても、秘書をめざしている方は皆無です。
ましてや、AIやSNSなどの普及により、秘書はもはや絶滅危惧種だと言われている今、秘書をめざす学生を探す方が難しいかもしれません。
しかし、そのような状況であるにも拘らず、なぜ今もなお、多くの大学で秘書学が学ばれているのでしょうか。
それは、現代社会があらゆる職種に対して求めているビジネス基礎力は、秘書学の学習を通じて、かなりの部分を身に着けることができるからです。
つまり、秘書学は「ビジネスの基礎」であり、それを習得できるビジネス教育の一環であるという訳です。
また、本日のもう一つのテーマである「秘書の役割」については、さまざまな解釈や表現がありますが、秘書は「上司のサポートのプロフェッショナル」であり、「人を支えて価値を創造する」という役割を担っている存在だと言えます。
次回の授業は、「秘書の形態と専門分化」についてです。