思いがけなく、水まわり住宅総合機器メーカーの会長のお話しを拝聴しました。
ワークライフバランスやダイバーシティ、CSRや女性の活躍推進など、多くの企業がさまざまな課題に取り組みを進める中、その根底に流れるべき重要な視点を改めて痛感する機会となりました。
こちらの企業さまでは、公式な場面以外では、グループ内の子会社はあえて子会社”とは呼ばず、“グループ企業”との呼称が定着。
また、全社一丸のグループ経営を宣揚する社広の紙面にスタッフを起用する際は、親会社のスタッフは3割に対し、グループ企業のスタッフを7割起用して制作。
子会社と呼べばそれは“親子関係”となり、子は親に意見も言えず従うしかないが、“兄弟”であれば何でも言えると、親会社と子会社の関係は、親子ではなく兄弟関係と位置付けているとのこと。
さらに興味深いのは、次世代リーダーの育成に関しては、親会社とグループ企業を分け隔てることなく、全該当者を研修に参加させ、グループ企業の次世代リーダーまでを見据えた、まさにグループを挙げての人材育成の取り組みが実施されている点です。
人材の流れなくして、組織の発展はなし。
「スキルや知識も大事ですが、育てるべきものは“志”」との会長のお言葉は、今の時代にこそ必要な人材育成における急所だと感じています。