最近、コミュニケーションの研修を担当するたびに痛感するのが、「信頼関係の重要性」です。

例えば、上司と部下の関係において、上司の発言が、核心をついた多少厳しいものであったとしても、両者の間に揺るぎない信頼関係があれば、その発言は好意的に受けとめられることが多いものです。

その反面、部下との間に信頼関係がなければ、その発言は正しく理解されるどころか、パワーハラスメントだと誤解される場合もある訳です。

もちろん、上司とはいえ、性格や人格を否定するような不適正な発言を用いて、部下を指導をするなどということは、絶対にあってはならないことです。

とはいえ、同じ発言であるにも拘らず、全く違う結果を生むのはなぜか。

それは、両者の間に、怒りや誤解を乗り超えるだけの信頼関係が存在するかどうかが、実に大きなカギとなります。

社会心理学の分野には、「社会的支援」という言葉があり、信頼し、尊敬している相手がかける言葉は、その真意が正しく伝わるだけでなく、内発的にやる気を上げたりと、その効果は計り知れないといわれています。

コミュニケーションの行方と価値を決定づけるのは、言葉やスキルもさることながら、信頼関係こそが要であることを、私達は今一度、確認する必要がありそうです。