ターニングポイントを活かす「意思決定」の方法とは ~「直感的意思決定理論」~

昨年末から、「ビジネスカウンセリング」が続きましたが、その内容で最も多かったのは、「管理職の昇格人事を受けるべきかどうか、結論を出せずにいる」というものでした。

昨年の「女性活躍推進法」の施行を受け、世の女性の管理職登用の流れは、間違いなく加速しているようです。

ところが、このようなターニングポイントに直面した時、どうも多くの女性は、迷い、悩み、なかなか一人では決断を出せない場合が多いようです。

先が見えない...自信がない...責任が重くなるのは嫌だ...そのような理由で、変化の多い先の見えない時代に、自身のビジネススタイルが激変するような大きな「意思決定」を下すのは、確かに勇気がいることです。

ですが、予期せぬターニングポイントに直面するたびに頭から無理だと決めつけ、後ろ向きな道ばかりを選択していては、新しいキャリアを開くことは永遠にできません。

アメリカのキャリア研究者のジェラート(H.B.Gelatt, 2003) は、「直感的意思決定理論」の中で次のように提唱しています。

「不安定要素が多く、中長期的なキャリアの先行きが見えない時代には、キャリアについての意思決定を100%合理的に決めることは不可能であり、むしろ直感的な決断を重視しすべきである。」

さらに、「直観は一つの知性であり、直感による意思決定能力を高めることが、キャリア形成には非常に重要である」と。

ビジネス上のターニングポイントで、大きな意思決定をするというのは非常に勇気がいることですが、自分にとって大事なものを見誤ることなく、「前向きな直感」と「自身の可能性」を信じて意思決定をすることが、自身のキャリアを大きくひらきます。

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