銀行さまが主催された公開講座「女性社員能力アップ講座」の講師を務めました。
4月に続き第2回目となる本講座には、これからの女性リーダーに必要な能力の向上をめざし、九州の各地からリーダー候補の女性の皆さまや女性活躍推進のご担当者が参加されました。
女性リーダーの育成に際しいつも痛感することは、女性の活躍推進を実現するためには、女性が力をつけることは大前提ですが、その一方で、ワークライフバランスの充実なくして、その実現は極めて難しいということです。
現に、私が研修で出会う女性の皆さん方が、管理職になることを望まない理由は、自身の能力の問題というよりは、出産や子育てなどのライフイベントと仕事の両立が難しいというのが、圧倒的に多いようです。
話しは飛びますが、株式会社資生堂といえば、初代社長の福原信三氏が「男女すべからく働くべし」と提唱し、1989年にはダイバーシティ、1991年にはワークライフバランスを企業理念に謳い、いまや世界的企業に発展した日本のリーディング•カンパニー。
この資生堂の企業理念から、いま私たちが学ばなければならないことは、「人の人生は、ワークとライフの二つで成り立っている」という実にシンプルで、ごく当たり前の事実なのです。