昇進と“スポンサーシップ”

ビジネス社会で活躍するためには、その人物自身に「志と力」があることが大前提です。

ですが、いくら「志と力」があっても、人事権をもつしかるべき上司の「後押し」や「働きかけ」がなければ、企業や組織においてポジションを得て、力を発揮することはできません。

そこで、必要なのが「スポンサー」です。ここで言うスポンサーとは、実際に人事を後押し、現実的に周囲に働きかけてくれる人物のことをさします。

よく、ビジネスパーソンには「ロールモデル」「メンター」が必要だと言われます。

しかし、「ロールモデル」は、業務上の具体的な模範であり、ロールモデルの働きによってポジションを得ることはほとんどなく、それどころか、ロールモデルの存在がめざすべきゴールとなってしまい、それ以上の人材が育ちにくいという課題があるようです。

また、「メンター」は、精神的な支援をしてくれる存在という意味では非常に重要な存在ですが、このメンターは社外の人物であることも多く、直接的な人事への働きかけが難しい場合もあるようです。

そこで、ビジネス社会で、ポジションを得て力を発揮しようと思うのならば、自分自身がマインドとスキルをアップをしながら、信頼関係でつながるメンタ―と共に、複数のスポンサーとの人間関係を築くことが重要です。

特に、人事を動かすためには、人事権があることが大前提ですので、社内においては「直属の上司」と、その上司のもう一つ上の「一飛びの上司」との人間関係の構築は非常に重要です。
そして、何よりも社内外を超えたスポンサーとの関係は、昇進に関わるだけでなく、何よりも自分自身を豊かにしてくれる財産ですので、大切に育んでいきたいものです。

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