昨今では、成果を上げるためにも、女性が活躍するためにも、ワークライフバランスが重要視され、肝心なのは、「費やす時間」ではなく、「生みだす成果」だという考え方は、今や周知の事実です。
現に、先進的な企業では、ダラダラ残業を禁止して、早出の社員には、残業と同じように手当を支給したり、朝食を提供する制度を設けたりと、効率的に生産性をあげるための様々な取り組みを進めているようです。
このように、世の中全体が変化し始めた今、「効率と成果を上げる」ことは、ビジネスパーソン必須のミッションとなりました。
とはいえ、仕事は減ることはなく、むしろ、増える一方となれば、そのような現実の中、私たちは、どうすれば効率を上げ、成果を上げることができるのでしょうか。
それは、ひと言でいえば、何事も「短く簡潔に」することです。
会議であれば、事前に資料を配布し、討議にはある程度の時間をかけたとしても、全員で資料を熟読をする時間を短くする。
また、クライアントへのサンキューレターは、自分の実力で勝負せずに、できる人のフォーマットを全員で共有して上書きで対応するなど、作業を簡素化し、業務にかかる時間を短くするなど、具体的に手を打つことが必要です。
ただし、なんでも短く簡素化すればよいのかと言えば、決してそうではありません。
「至急でなければ。勤務時間中に考えごとなんて社長失格。世の中が動いている時間は、人に会うことを優先してね。」
私は、元ボスが発したこの「司令」に、ビジネスにおいて、直接「人に会うこと」の重要性を改めて痛感したものでした。
とはいえ、業務における「時間と労力の無駄遣い」は、生産性にとって致命的。
だからこそ「仕事は何事も短く簡潔に」。
.これはビジネスパーソンが最も心しなければならない「究極の仕事術」だといえます。