誰もがいい仕事をしたいと思っていても、同じ仕事の指示を受けたにもかかわらず、人それぞれで成果が違うというのは、よくある話です。
では、よい仕事をするために、大事なことは何なのでしょうか。
それは、タイムマネジメントの観点から言えば、上司からの「仕事の指示の受け方」に、大きなポイントがあるといえます。
具体的にいえば、上司から仕事の指示を受ける際、期日や作業内容を把握するだけでなく、「何のため」にという「仕事の目的」を明確に理解をした上で、仕事をすることが重要です。
例えば、上司から「○○の売上に関するデータを出して欲しい」との仕事の指示を受けたとします。
それに対し、「Aが伸びている」、または「Bが伸びていない」という二つのうち、どちらを切り口にデータをまとめるのかは、そのデータを使う目的やめざすべき方向性などによって、全く違ってきます。
そして、仕事のホシを押さえ損ね、ポイントを外したり、方向性や完成度が上司の意向に反していた場合は、修正や抜本的なやり直しに、さらに多くの時間や労力を費やさなければなりません。
さらには、そのような毎日が続けば、残業や休日出勤を余儀なくされたり、体調を崩すことはあっても、生産性や仕事のクオリティが上がることはありません。
つまり、上司と部下のコミュ二ケーションのあり方や質が、仕事におけるタイムマネジメントと、その仕事の生産性やクオリティに、多大な影響を及ぼします。
「何のため」...その「ホシ」を押さえることが、限られた時間を有効に使い、最短で最大の成果を出すために、忘れてはならない「秘訣」だといえます。