保育士や幼稚園教諭、養護教諭をめざす学生の皆さんを対象とした「夏季集中講義」を担当しました。
4日間わたるこの講義を受講されたのは、約300名の男子、女子学生のみなさん。
今回の講義では、非言語、言語コミュンケーションと題し、幼児教育に携わる社会人に求められるマナーやコミュ二ケーションについて学びました。
今回の講義で、具体的な知識やスキル以外に、私は、皆さんにお伝えしたいことが2点ありました。
まず、1点目は、当然のことながら、保育士や幼稚園教諭、養護教諭は、「常に子供の立場に立って、コミュケーションを行わなければならない」ということです。
そもそも人は、一人一人違うからこそコミュ二ケーションは大変な訳ですが、それが子供相手である場合は、子供の心を深く傷つけたり、時には、良くも悪くも子供の人生を変えることにもなりかねません。
2点目は、保育士や幼稚園教諭、養護教諭は、「子供と保護者(大人)に対するコミュニケーションを立て分けなければならない」ということです。
いつも子供を相手にコミュ二ケーションを行っている幼児教育者は、保護者(大人)に対するコミュニケーションが、ついつい子供相手の場合と同じになりがちで、ともすれば、自分の意識とは裏腹に、上から目線だとか、常識がないなどと言われることも多いようです。
幼児教育という仕事は、人を育てる重要な仕事です。
だからこそ、子供が好きだということだけでなく、人を育てる仕事に値する力を身につけなければならないということを皆さんが少しでも感じて下さったのであれば、私も嬉しい限りです。