誰もが、いい仕事をしたいと思っていても、当然ながら時間には限りがあります。

ならば、その限られた時間をできるだけ有効に使い、できるだけ多くの価値を生むよう工夫しなければなりません。

そこで、有効な時間の使い方の一つが、「隙間時間の活用」です。

隙間時間の活用とは、仕事中に、ある程度の時間をまとめて確保し使うのではなく、5分、10分というようなちょっとした隙間時間で、メールチェックや出張精算、短くて済みそうな電話を一本かけるとうような短時間でできる仕事を片付けてしまうやり方です。

逆に言えば、基本的には一日8時間という勤務時間の中で、メールチェックなどは情報処理の時間、出張精算は事務作業などと、あえて時間を確保していては、腰を据えてかからなければいけない仕事に振り当てる時間が減るばかりです。

また、例えば、列車で移動しながらメールチェックは済ませてしまうというように、少しの隙間時間を活用し、同時に二つのことを行えば、ひとつの時間帯に二つの価値を生むことができます。

私が秘書として仕えたあるボスは、最寄駅が目の前というゴルフ場のコンペに参加する場合に限り、あえて「今日は車はいらないよ。JRでいけば、○△の書類を読んでいるうちにゴルフ場にも着けるでしょう。」と、実に効率的な時間の使い方をなさる方でした。

とはいえ、社長が黒塗りの車に乗らず、ゴルフバックを抱えてゴルフ場へ向かうというこの事態に、私は非常に驚いたと共に、それからというものそのゴルフ場でコンペが行われるたびに、ゴルフバックだけを先にゴルフ場に送り続けたことは、言うまでもありません。

ですが、この社長のスタイルこそが、限られた時間を効率的、かつ合理的に有効活用しながら、同時に二つの価値を生む「時間活用術」だといえます。

ましてや、限られた時間の中の「隙間時間」に、二つの案件を同時並行で行ないながら、二つの価値を生む仕事の仕方は、忙しい時代にライフワークバランスを実現させる「究極の仕事術」だと、私は確信しています。

2015.6.24