自動車関連企業さまの「接遇スキルアップ研修」を担当しました。
接遇は、「コミュニケーションとしてとらえ、展開すべきだ」というのが私の持論ですが、今回のように、参加された受講者の大半が人に接する仕事をなさる男性となれば、なおさらのことです。
現に接遇研修といえば、「一般的に女性の領域で、いわゆる挨拶の仕方や お茶の出し方のことだろう」と嫌悪感をあらわにする男性が、非常に多いようです。
ですので、男性が参加される接遇研修の場合は、形重視ではなく、「人と人が いかにコミュニケーションをとるか」というような切り口に変えて、展開することが重要ではないかと 日々感じています。
話しは変わりますが、IT化やグローバル化が進む中、秘書の世界でも接遇を学び、楚々としてボスにお茶を出しているだけでは、「秘書不要論」は、現実のものになると 私は感じています。
今や、コミュニケーションやマネジメントなどを学び、間接的業務だけでなく、本来のボスの業務を直接的にサポートする力をつけていかなければ、本当の意味で、ボスのブレーンとして働く「プロフェッショナルな秘書」として、生き残ることはできません。
話しは戻りますが、企業においても商品力やハード面を向上させ、その上で他社との差別化を図るために、接遇などのソフト面を強化するという経営戦略は、確かに重要なことです。
ですが、時代は日々、驚くほどのスピードで「進化」しています。
「ビジネスと言えば、まず接遇を学べ」と言われていた時代の女性特有の領域とされているような接遇は、時代と共に、さらにダイナミックな2wayのコミュニケーションとして進化を遂げなければ、もはや、古典と化してしまうことを忘れてはならないと痛感しています。