先日、メーカーさま主催の「信頼されるビジネスパーソンになるためのコミュ二ケーション術セミナー」の講師を務めました。
各地から参加された受講者の皆さまは、圧倒的に男性が多く、職場も年齢もさまざまでしたが、いい仕事をするためにはコミュニケーションが重要だとの社長の熱い思いを受け、本研修は開催の運びとなりました。
話は飛びますが、世間では、退職の理由に「人間関係が上手くいかない」という理由を上げる人が多いようですが、実はこの理由は、他者とのコミュ二ケーションが上手くいかないというのが真実のようです。
つまり、ビジネスにおける個人のコミュニケーションの問題は、退職の決断という人生の大事な選択につながるほど、非常に重要なことなのです。
また、経営側の立場からみれば、組織内のコミュニケーションが上手くいかないと、売上が下がる、離職率が上がるなど直接業績に反映するため、社員のコミュ二ケーションの問題は、経営に関わる重要事項なのです。
そもそも、ビジネスにおけるコミュ二ケーションは、単に情報を交換したり共有するだけでなく、説得や指示のように相手に働きかけるだけでなく、「人間関係を築く」という重要な目的があります。
そして、現在のビジネスシーンでは、この人間にしかできない「人間関係を築く」というコミュニケーションの力が特に求められているといえます。
さらにいえば、築いた人間関係のうえに、「信頼関係」を築くことができるかどうかが非常に重要です。
ですから、ビジネスパーソンとしていい仕事をしたいのならば、仕事をする実務的な能力も大事ですが、組織の中で信頼関係を築くスキルを身につけることも忘れてはならない重要事項だと心すべきです。