民間企業であまり行われなくなった接遇研修ですが、病院や公務の現場、各種公益法人などでは、現在も積極的に学ばれているようです。
とはいえ、長い歴史をもつ接遇も、時代の流れと共に「進化」させなければ、時代遅れの古典になってしまいます。
では、接遇は、どう進化すればよいのでしょうか?
それは、接遇は、相手を想う心をはじめ よきところは守り伝えながらも、時代の流れやビジネスの変化に合わせて進化しなければならないというのが、私の接遇に関する持論です。
さらに言えば、接遇は、相手にどう接するかではなく、相手とどうコミュ二ケーションを取るかという捉え方が、ビジネスにおいては特に重要だということです。
ですから、ビジネスにおける接遇研修で、美しい所作などをメインに学ぶことは、接遇が、人と人とが織りなすコミュ二ケーションであるという捉え方からすれば、時代のニーズとは少し違うのではないかと感じています。
今回の研修では、上から目線にならない対応とはどのような対応か、また、気がきく対応とはどのような対応かなど、接遇を行う側の処し方が中心ではなく、接遇を受ける相手とのコミュニケーションを重視した、よりビジネスの視点に立った接遇をご紹介しました。
形よりも心、接し方よりもコミュニケーションの取り方… 接遇も進化の時代です。