IT関係の専門職として 就職をめざす学生の皆さんを対象に、熊本で開催された「就職支援講座」の講師を務めました。
最近でこそ、景気が回復しつつありますが、日本では長い間の不景気のため、新卒者の就職が、非常に難しい時代が続きました。
そのため、多くの大学などでは、就職対策の一環として、 面接時の立ち居振る舞いや質疑応答のスキルなどを教え、マニュアルを覚え込んだ画一化した学生に、本質が見えないと嘆く企業も多かったようです。
そこで、宝探しゲームをさせながら 学生の協調性や積極性などを観察したり、昼食会で 学生の箸の持ち方などの食事のマナーを見ることで学生の本質に迫ろうと、試行錯誤の工夫をしながら、採用を行っている企業もあるようです。
このように、就活を取り巻く状況は様々ですが、やはり就職試験の面接においては、「どのように答えることが ベストなのか」といった、ある程度の「対策やスキル」は大事です。
しかし、それ以上に大事なことは、やはり、自分自身をよく知り 深めながら、「自分はどう考えるのか」「どのような人間なのか」といった本質的なことについて、企業側と「対話をする力」があるかどうかです。
「汝自身を知れ」...これは、かのソクラテスの至言ですが、やはり、就職活動も例外ではないようです。