大手総合病院で、ドクターセクレタリーの方々を対象とした「マインドアップ研修」の講師を務めました。

今回の研修は、昨年 実施された「秘書実務」を学ぶベーシックコースに続くもので、主に秘書に求められる「コミュニケーション」などについて学び深めるためのコースです。

そもそも、邦人企業の「秘書」にとって、業務に必要なことを学びたいと志しても、その機関や機会が非常に少ないという現状があります。

また、秘書の基礎である「秘書実務」について何とか学ぶ機会を得たとしても、秘書に特化した「コミュニケーション」や「組織&人材マネジメント」「企業法務」「財務」などについて学ぶ機会を得ることは、さらに難しい現状があります。

しかし、秘書を取りまく一番の問題は、秘書が学ぶ機会を得難いということではありません。

秘書が直面する一番の問題は、これから先、企業や組織において「秘書」として働くためには、秘書業務だけでなく、最低でも何かもう一つ、企業に貢献できる専門分野や得意分野がなければ通用しない時代が到来したということです。

例えば、秘書でありながらも、営業を行い利益をあげることができる...税理士レベルで数字が分析できる...企業広報と兼務ができる...などがその例です。

ちなみに、私が現役秘書の時代は、営業、渉外、接客、社長特命事項なども担当していたため、財界の方からは、『限りなく管理職の男性秘書のような仕事をする「直接補佐型秘書」』と呼ばれ、邦人企業の女性秘書としては、限りなく少数派だと言われていました。

ですが、まさに これからの秘書は、直接的にボスの仕事を補佐する「直接補佐型秘書」のような、「秘書業務以外」の「プロフェッショナルな仕事力」が、ますます求められる時代です。

現に、今回の研修の受講者の中には、すでに「人工知能」を駆使し、医療業界の専門知識や専門用語を使いながら医療業界独特の文書作成を行うなど、すでに、先進的なプロフェッショナルな文書秘書としてのポジションを確立されている方も多いようです。

このように、秘書の仕事は、管理職と同様、急激な「進化」を続けています。

また、この流れは、ますます加速すると考えられますので、従来の「秘書業務だけを行う秘書」は、生き残れない時代です。

そこで、早い段階で 今一度、ボスや業界のニーズに合わせて、また、企業や組織の進むべき方向性に合わせて、秘書は、「進化し続けることが不可欠」との「マインドチェンジ」や「マインドアップ」を行うことが重要です。

ということで、今回の「マインドアップ研修」では、「これからの秘書に求められるマインド」と「今後の秘書業務の方向性」などについて、全員で学び深め合いました。

2014.12.6(1)