先日 とある宴席でおめにかかった某企業の会長が、「女性を管理職に登用しなきゃいけないんだけどさ~あ、これが色々大変なんだよ~お、タナカちゃん」と切りだされたのは、最近 ちょっと話題の「ウーマノミクス」のハナシ。
確かにここにきて、社会や職場の意識を変え、女性が社会で活躍することが経済の活性化にもつながるとして、行政も 〜 働く「なでしこ」大作戦 〜と題し、様々な取り組みを加速させているようです。
また、行政や経営者の立場で、女性と仕事の問題に取り組んでこられた岩田喜美枝氏(株式会社資生堂 顧問)が会長に就任されている「公益財団法人 21世紀職業財団」も、「働く女性の活躍支援」などを重点目標に掲げ、様々な活動を展開されているようです。
ところが、会長のハナシによると、女性を登用した場合、女性の視点や発想で、ビジネスにメリットがあることもわかる半面、「組織でリーダーシップを発揮できるのか」「ビジネスの結果を出すことができるのか」など、不安の声を上げる経営陣が多いのだそうです。
確かに、現実問題として、男性中心の日本のビジネス社会で、教育を受ける機会も少なく、決裁権や人事権、部下や予算をもち仕事をした経験が少ない女性が、いきなり登用されて 結果をだせるのかというと難しい場合が多いのも事実です。
また、多くの女性たちが「仕事で活躍したい」と思っているのかというと、能力があっても「家庭や育児が第一だから、職場での活躍を求められても困る」という声もあったりと、登用したい側と、される側の温度差がある場合もあるようです。
しかし、日本経済を元気にし、諸外国との競争に勝つためには、やはり、「多様性」を大事にし、男女間の「教育格差の是正」や、女性の活躍を阻む「制度の変更」や「男性の意識改革」に取り組み、「ダイバーシティ・マネジメント」(人材多様性経営)を成功させなければなりません。
では、そのために 私達 女性にとって重要なことは何かというと、自身の「仕事力」と「人間力」を向上させ、信頼される 力ある人材に成長することです。
なぜなら、いくら 〜 働く「なでしこ」大作戦〜 が大成功し 企業や社会が変わったとしても、活躍したいと望む女性自身に「実力」や「能力」がなければ、到底 ビジネスシーンで活躍することなどできるはずもないのですから。