「Pro-Secとは?」と同様、お尋ねが多いのが「直接補佐型秘書とは?」という質問です。
そこで「直接補佐型秘書」の前に、まず、国内における邦人企業の「秘書の形態」と「職域による専門分化」についてご紹介します。
まず、日本国内における秘書は、「グループ秘書」や「個人付き秘書」「兼務秘書」のいずれかの形態で区分されます。
職域の専門分化を表す指標としては、「間接補佐型秘書」か「直接補佐型秘書」のいずれかに分類されます。
まず、「間接補佐型秘書」とは、担当する上司の本来の業務には直接関わらず、主に接遇やスケジュール調整などを主な業務とし、間接的に上司を補佐する場合が多いとされています。
それに対して「直接補佐型秘書」は、間接的な業務に留まらず、トップセールスのフォローや対外折衝、社長特命事項などの業務を行い 担当する上司の本来の業務を直接補佐するため、「個人付き秘書」の形態であることが一般的です。
さらに、議員秘書や秘書部長のように、一定の立場と権限をもつ「管理職」が「個人付き秘書」としてその任にあたる場合などは、ボスのサポートというよりは ブレーン(参謀)という意味合いが強くなります。
ただし、「個人付き秘書」であっても、邦人企業においては、重要な業務や対外的な業務は男性秘書が担当することが多いため、実質的に女性秘書は、「間接補佐型秘書」という場合が多いようです。
このように、秘書といっても、その形態や職域による専門分化は実にさまざまであり、秘書といっても十人十色だといえます。