短大生に講義をするたびに、ジェネレーションギャップ以上に感じるのは、コミュニケーションギャップです。
というのも、昨今SNSの普及により、イマドキのワカモノのコミュニケーションスタイルは、さまざまなツールを使い分け、ますます多様化、スピード化する一方で、メディアミックスならず「ツールミックスなコミュニケーション」だと私は呼んでいます。
ところが、イマドキのワカモノも、ビジネスシーンにおいては、お得意のツールミックスなコミュニケーションではなく、あくまでもビジネスライクなコミュニケーションを行わなければなりません。
まず、ビジネスのどのようなシーンで、どのようなコミュ二ケーションツールを選べばよいのか....
また、相手との人間関係に考慮したビジネス・コミュニケーションとは どのようなものか...などのスキルを身につけることが、若いビジネスパーソンには非常に重要です。
話しは少し飛びますが、米国のある調査によれば、経営トップ1500人に「なぜ成功できたのか」と質問したところ、「コミュニケーションを勉強したから」だと、実に72%を超える経営トップが回答したそうです。
昨今、日本のワカモノは出世を望まないどころか、仕事にやりがいも求めない傾向が強いと言われていますが、どんな時代であれ、今や ビジネスには 高い「コミュニケーション能力」は不可欠であり、コミュニケーションの基本は「対人関係」です。
ですから、少しでも高い「コミュニケーション能力」を身につけたいと思うのであれば、理論的にコミュニケーションを学ぶことも重要ですが、同時に できるだけ多くの人と関わり、対話を積み重ねることが一番の早道であり、一番の秘訣であると 私自身は感じています。
なんと言っても、「人は、人の中でこそ磨かれる」のですから...。